『nicoworks』(にこわーくす)は福山市でCafe・雑貨・尾道・北欧が好きなインテリアコーディネーターがナチュラルでシンプルな家具&小物をハンドメイドしている木工房です*

隠れ家的コビトなおうちで、ほっこり&すっきり暮らし*Cafeを巡り、家具をつくり、古民家をDIYで改装中。つくる楽しさをお伝えします*

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カテゴリ: おうちDIYリノベ!

古民家リノベその16。
DIYで古材を使ったシブイ家電カウンターを作る・前編。

キッチン本体はほぼできたので、家電を収納する棚を作ります。
設置場所はキッチンの背面で、いわゆるバックカウンターというヤツデス。
置きたいものはレンジ・炊飯器・トースター・珈琲メーカー・ポット。
さらに可動式のBOX収納2個と、ごみ箱も2個。

いつものとおり簡単な図を描画。
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こんなんでも製作者は理解可能(笑)。
幅1800奥行400高さ810。
中段はスライドレールを使って引き出せるように。
左下は可動式のBOX収納を2個。
右サイドは足で踏んでパカッと蓋が開くゴミ箱を2個設置。

とまぁ、こんなカンジで製作Start。
基本的な作りはキッチン本体と同じで、
前後枠を作ってダボを使って合体させる形式。
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杉の荒材を自動かんなで削って37x47のサイズに。
スライドノコで切断し手ノコとノミで噛み合わせ部分を加工。

これやるとチッチャナ端材が大量に出現するわけですが、
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遊びに来たオイッコさんが端材アートを作って遊んでいた。
左のデカいのが「おさるさん」、右の小さいのが「くまさん」。
子供はみんな、天才ですなぁ♪
危険な工具たちに囲まれて遊びながら、彼はたくましく育っております(^^)

で、加工できたので早速合体。
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いつもの見慣れた風景。
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枠、完成。
余談ですが、
今回は接合にダイソーで発見した108円ダボを使ったのですが、
8mmの穴にハメようとしたら何かスカスカなのです。測ってみると、
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7.48mmしかアリマセン・・・約8mmって書いてはあるけれど。
キッチリはまるから強度がでるわけなので、これはダボ接ぎには向かないなぁ。
といいつつ、今回は使っちゃいましたけどー(^^ゞ
逆に緩いので調整しやすくてよかったかも(笑)

枠できましたが、このままではキレイすぎるので、シブくします。
ヴィンテージ加工3点セット。
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カンナ・ワイヤーブラシ・ノミ。
カンナで角を丸めて、ノミでテキトーに削ったり。
特にワイヤーブラシがなかなかの仕事人で、
これで擦ったり叩きつけて小さな穴傷をつけるとそれっぽい雰囲気に。
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わかりますかね、小さな傷がいっぱい。
だから何だ?ってカンジなのですが、塗装するとシブイカンジになるのです。
ま、個人的な好みですけどねー。
最後に240番のペーパーで触る可能性がある場所をすべてサンディング。
触ったとき角ばって痛いのはキライ(笑)。

お次に天板の準備をします。
材は、何十年も前にうちのじい様が山から切り出し製材してあった松デス。
ずーっと資材置き場で眠っていたけど、厚みも幅もあって立派な材。
20センチくらいのを2枚つなげて天板にしますが、
「ヤトイザネ」っていう加工でつなぐっす。
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こちら、トリマーの横溝ビット。木端に「雇い実」が入る溝を掘るやつ。
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こんなアンバイですね。溝にベニヤを切り出して作った実をはめて接着。
これで強度が増すわけです。
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クランプでガッチガチ。虫食いの後がシブイ。

本日はココまで。
次回、塗装とスライド棚の取り付けをして完成の予定☆

古民家リノベその15。
DIYで木のキッチン製作、さくらの天板を乗っける!の巻。

キッチン製作の目玉というか本丸というか、
無垢のさくらの天板を設置しマス。
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とりあえず、仮で乗っけてみました。
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さくらの板を何枚か繫いで一枚モノにしたのを材木屋さんから購入。
幅2450x奥行650・厚さが30mmで、65000円くらいでした。

実用的にはステンレスや人造大理石の天板が便利なのですが、
改装テーマが自然素材を使ったほっこりリノベなので、
キッチン天板もぬくもりのある無垢の木を使いたかったのです。
いろいろ気を使うし、メンテナンスの手間がかかるんですけれど、
時と共にイイカンジに育って?歴史というか味が出てくる♪
さくらの木は経年変化で特に色が濃くなるらしいので楽しみー。

シンクとコンロがはまる穴をあけて、はめ込みます。
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まず寸法図と現物を確認しながら線を引く。
で、直線は丸ノコ、角っこはジグソーで切断。
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天板に乗っかって切っております(^^)
切り落とす時にバギッとなるとまずいので下に支えを入れてます。
で、左に見えてるのがコンロなのですが、
IHじゃなくてスーパーラジエントヒーターっていうスゴイやつ。
いつかご紹介しますがほんとに凄いんです(笑)。

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穴、開きました。一応、切り口には防腐塗料塗っておきます。

シンクとコンロを仮にはめ込んでみる。
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問題ないようなので、本体に天板を取り付けます。
取り付けにはこんな金具を使いマス。
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L字金具に横長と縦長の穴が開いているモノ。
湿度変化による木の収縮に対応するためにこれが必要で、
ガチガチに取り付けてしまうと木にストレスがかかって割れてしまいマス。
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いっぱいつけてやりました(笑)。天板のせて、下からネジ止め。

そしてシンクをはめる。
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この金具で下から固定。
シンクはCOMOカラーシンク。
ステンレスなのに、カラーバリエーションが豊富という素敵なお品。

コンロのほうは重いのではめるだけで十分。

カウンター壁にキッチン本体を設置。
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キッチン自体は、ほぼ完成。
あとは水道屋さんに配管してもらった後、
天板塗装、シンク&コンロのコーキングとシンク下の扉を付ければ終了。
その模様も近々ご紹介ー。

お次、オーブンや炊飯器を置く家電カウンターに進むっ!予定(^^)



古民家リノベその14。DIYで木のキッチン製作、引き出し編その3。
設置した引き出しに前板と取っ手を付けて完成の巻。
まず前板ですが、蔵の床板だったやつを再利用します。
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これらを自動カンナで綺麗に削り、丸ノコで寸法通り切り出す。
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幅が足りないので2枚合体の図。

で、ワトコのミディアムウォルナットで塗装。
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キズがついている部分にしみこんでイイカンジ。
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ついでに本体も塗装。

お次に取っ手を準備します。
5個は、1個1600円の角ばったdesignがシブイ真鍮の取っ手。
これは前板に穴開けてネジで固定すればOK。
で、残り3個はこちら。
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建築用金物、かすがい君。鉄製で1個93円!
DIY業界ではこれを取っ手に使うワザが定番ですが、
直接触ると鉄臭いのが難点。
そこで何かのイベントで買った革の端材を切って巻き付けることに。
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ほどほどの大きさに切ってボンド塗って張り付ける。
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くっつくまでテープで圧着、乾いたらはがして、
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下穴を開けてボンド流し込み、トンカチで打つ!実際は当て木を当てますがー。

最後に引き出しに前板を取り付け。
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こんなカンジで2mmのスペーサーを下に挟んで、
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ずれないように押さえながら内側からねじ止め。

全部、取り付けた結果。
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うむ、シブイ。
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古木に真鍮ってあいますなぁ。
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革を巻いたかすがいの取っ手。自分的には満足、安上がりだし(笑)。

これにて引き出し終了♪
今度は天板デス。憧れのさくらの木の天板を加工していきます。

古民家リノベその13。DIYで木のキッチン製作、引き出し編その2。
今回は製作した引き出しを本体に取り付けていきマス。
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こちら、以前ご紹介のスガツネ・ベアリング式のスライドレール。
上のがインナーレールで引き出し側に設置。
下のがアウターレールでキッチン本体側に設置。

重要なのは左右のレールが水平で同じ高さにあり、
かつ前後位置も同じであること。
多少の誤差なら大丈夫みたいですが、
誤差が大きいとスムーズな開閉が実現しませんので慎重に。

まず、インナーレールからいきましょうか。
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アウターレールを付けたまんま取り付け穴に千枚通しでマーキングし、
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ねじ止め。ちなみに穴は3ヶ所ありますが2カ所だけで仮止め。
とりつけが上手くいったら全部を本締めする流れデス。

で、今度は本体側にアウターレール。
インナーレールについている「pushレバー」を押すと2つに分離。
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アウターレール取り付け用の下地を付けてあります。
改装で出た端材を活用♪
大工さんに使えそうなのは全部取っておいてもらいました。
フツーは捨てちゃうんですけどね。。。ほんと、モッタイナイナー。
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引き出しには飾り前板をつけるので、
その板厚18mmだけ後ろに引っ込めて設置。
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取り付けの基本はインナーレールと同じ。
違うのは穴の数で、アウターレールは4つあいてます。
そのうち、2つを仮止め→全部本締めするわけですね。

2段目より上はレールを支えるものがないので端材を打ち付けて、
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スペーサーの板を乗っけた上にレールを置いて取り付けてみたり。

全レール取り付けしたので、試しに引き出し挿入してみました。
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おー、ボールベアリングによるスムーズな動作だー。nice☆
ただ、notスムーズな引き出しサンも出現(笑)。
引き出し寸法はイイカンジだけど、下地やら枠が歪んでるんでしょうか。
というわけで結局、微調整。
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これは引き出し幅が足りなくて動作がイマイチだったので、
1.5mmのスペーサーを切り出してレールの下に挟んでみました。
たった1.5mmですがされど1.5mm。スムーズな動きになった。

逆に幅が大きすぎてキツキツなのもいらっしゃり、
こちらはトリマーさんでレールの下を1mm彫り込んで調整。

で、全引き出し設置完了の図♪
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なんかやっとキッチンぽくなってきた(笑)。
一番左はシンクで、下は扉を付けて開閉する予定。

本日はここまで!
次回引き出しの前板を取り付ける作業へ。
解体した蔵の床板を再利用します。カッコよくなればいいのですが(^^)
ちなみに、
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シンクのところについてるこの板、蔵の床板でござんす。
ほこりを落とし、カンナで一削りすれば見事に復活。
綺麗にしすぎると味がないので、あえて少しキズを残しました。
この床板、ご先祖様がうちの山の松を自ら伐採し、
近所の製材所(今はもうないですが)で板にしたもの。
それを子孫が削り直して使えるわけです。木ってステキですなぁ。

古民家リノベその12。DIYで木のキッチン製作、引き出しを作る編。
本体枠ができたので、それにはめ込む引き出しを製作します。
お皿とかカトラリーも引き出しに収納したいので、全部で8個。
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こちら製作後の箱ですが、上に乗ってるのはスライドレール。
スガツネ社LAMP印、型番3618・3段引き全開typeの400mm。
10個セット6000円くらいで楽天にて購入。
安価ですが耐荷重は25kgfと結構丈夫。
引き出しが完全に引き出せるので便利なのですが、
取り付けのクリアランス(遊びというか余裕)がまぁまぁシビアで、
それなりの精度で箱を作らないとスムーズな開閉が実現しません。

で、引き出しっていっても作り方色々ございまして。
単にネジとボンドでくっつけても良いのでしょうが、
長い間水回りで使うことを考えると多少強度も考慮したい。
といっても、
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いわゆる包みアリ組みですが、こういうのやる根気も時間もない(笑)。
専用の治具も売っていてやってやれないことはないけれど。。。
落とし所を思案した結果、テーブルソーでホゾ作って、
トリマーでホゾ穴掘ってはめ込む方式で行くことに。
これなら頑張ればゼロクリアランスが可能かもー?

というわけで張り切ってHCへ材料買い出し。
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庶民の味方SPF材、1x4&1x8材。
底板用もシナベニヤじゃなくて普通のべニアを購入。コストカーット。
これを買った帰り道にkokonサマに寄ったわけです。

まず寸法通りに慎重にスライドノコでカット。
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カット終了。ここで狂うと取り返しがつかないので慎重に。

続いてトリマーでホゾ穴掘り。
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トリマーに10mmのビットとガイドを付け、ひたすら掘りまくる。
なんせ数が多いので結構な労力が必要でござんす。
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1時間の成果。
掘ったところが多少ささくれているのでペーパーがけして整える。
それにしてもトリマーさんを使うとおが屑がものすごいことになり、
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おが屑まみれ(笑)。
健康のため、防塵マスクとイヤーマフ、ゴーグル必須。

続いてテーブルソーでホゾ作り。
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最初テストピースで何度も刃の出を確認し、
少しキツイかな?くらいのはまり具合を目指して調整。
あとはひたすらフェンスに沿わせて切りまくる。

出来上がったパーツを組み合わせてみます。
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これらを組むと、
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箱が完成。で、問題は寸法精度。
これは間口が325mmの場所にハメるのですが、
左右のスライドレール厚が2つ合わせて25.4mmなので、
箱の幅300mmを目標に作った結果・・・
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おー、300mm。Good job♪

あとは底板を切り出し、ボンド&ビスで接合すれば箱は完成。
次回、引き出し取り付け編へ。
これが若干に厄介な作業なのですが・・・果たして!?

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