古民家リノベ・番外編。
動きが悪くなった蔵の引き戸を何とか補修してみる、の巻。

うちの古民家リノベは築120年の納屋を改装しているわけですが、
食品庫&物置として1階の玄関横の蔵はそのままにしています。
その扉が動きが重くなり開閉に支障が出ているので補修というわけです。
その扉はこちら。
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幅900奥行60高さ1800の引き戸。
今はトタン板を張った框戸で軽量化してありますが、
昔は土の扉だったそうですごい重量だったそうな。
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こんなカンジのしっかりな造り。

で、どうやって開閉しているかというと、
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昔は木製の戸車を下に置いて、その上を扉がスライドしていたわけです。
円形にくりぬかれた台座に円柱状の木がハマっているだけ。
これがずーっと重い扉の下でコロコロしてきたと思うと感無量。
新しく作りなおす手もあるのですが、時間&手間的にpass(笑)。
で、コレ。
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ハンマー社・低床重荷重用固定キャスター。耐荷重なんと120キロ!
といっても扉は30kgもないのですけど(笑)、取り付け高さが低いのが良。
これを引き戸の下につけて戸車の代わりにしようという狙い。

ただ、そのままでは取り付けできないので少しだけ加工。
まず幅が広すぎるので細身にshape。
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切断ト石で70mm→50mmくらいにカット。
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ボール盤で取り付け穴を開け直す。以上加工終了♪
重ーい扉を気合と根性で取り外し、キャスターを設置。
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端から60mmに。なんとなく(笑)。
ハイ終了♪と意気揚々と元に戻すと、見事にちゃんと動かない(^^ゞ
なんでかなー?と観察していると、
下の土台部分が水平じゃなくて外側に2~3mm傾いている。。。さすが築120年。
というわけで、
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トリマーさんで庫内側(写真の左側)を低く削ってやる。
ビットがハネて右側の石に当たったらアウトなので慎重に。
切り屑を掃除して試しに転がすと、
前よりはマシ?レベルだけどまぁまぁスムーズな動作なので良とする(笑)。
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最後に扉両サイドの縦框に上框をはめ込んで設置終了。
それにしても昔の大工さん、うまいこと考えてあるものです。

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古い戸車さん、ずいぶん長い間お疲れ様デシタ☆
何かに再利用したいですが、予定は未定(笑)

以上、蔵の木製戸車をキャスターに変えてみた!のお話しデシタ。